ロシアとアラブ・サッカー界に注がれるオイルマネーの脅威

マンチェスター・シティがアラブの投資開発会社に買収され、オイルマネーを利用し、次々と大物選手の買収に乗り出している。

 英国プレミアリーグに所属するサッカーチーム、マンチェスター・シティの動向がサッカー界ならずとも注目を集めている。ブラジル代表FWロビーニョを英史上最高の移籍金4千万ユーロ(約64億円)で移籍させたかと思うと、3日にはクリスティアーノ・ロナウド獲得に1億7000万ユーロ(約268億)を用意していると一部メディアに報道された。

 しかし話題の中心は選手ではなく、オーナーであるアラブの大富豪だ。マンチェスター・シティは、先月31日にタイのタクシン元首相から、アラブ首長国連邦アブダビの投資開発会社「アブダビ・ユナイテッド・グループ(Adug)」に買収され、オーナーが変わったばかり。

 投資開発会社は今後、有力選手の獲得やクラブ施設の充実に投資していくと述べており、目標を欧州チャンピオンズ・リーグ(CL)への出場権を得られるリーグ4位以内に定めている。

 プレミアリーグは2003年頃からクラブが外国人投資家に買収されるようになり、現在は昨季優勝したマンチェスター・ユナイテッドをはじめ、チェルシー、リバプールの強豪チームなど全20チームの半数近い8クラブで外国人がオーナーを勤めている。

 その中でもオーナーが代わったことで、最も成功したと言われているクラブがチェルシーだ。同チームは2003年にロシアの大富豪、ロマン・アブラモヴィッチにより買収されたのを機に、財政危機を克服し、世界有数の財力を持つクラブへと変貌。世界屈指の名監督や大物選手を他国のビッグクラブから次々と獲得し、国内リーグやカップでタイトルを獲得するなどしっかりと結果を出している。オーナーのロマン・アブラモヴィッチは、ロシアの石油王で、経済誌フォーブスによれば、187億ドル(1兆9200億円)の純資産を有している。

 チェルシーのケースは、オイルマネーによってチームが一変したモデルだが、マンチェスター・シティを買収したアラブの投資開発会社はこのチェルシーを超えるビックチームを目指すという。同社を率いるスレーマン・アルファヒム氏は「我々は、レアル・マドリーよりもマンチェスター・ユナイテッドも大きなクラブであるつもりだ」とコメントしており、今後も大物選手の獲得が続くと見られている。ロシアや中東のオイルマネーがサッカーのプレミアリーグに注がれる様子は、さながら現在の世界経済の縮図とも言えそうだ。
posted by gas at 19:12 | TrackBack(0) | ガソリン周辺情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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